皆様、こんにちは。
映画のセリフから英会話を身に付けましょう。
様々な場面から使えるフレーズを学びます。
今回は、英語スラング【drinking the Kool-Aid】を解説いたします。
映画【プラダを着た悪魔】より
画像出典:The Devil Wears Prada
シーンの解説
彼氏のネイトと友人2人との食事中。
以前は、『ランウェイ』を馬鹿にしていたアンディの口から思いもよらぬ言葉を聞いたネイトが、「クールエイド飲んでいるな」というシーン。
※Kool-Aid について解説します。
セリフから学ぼう
引用元:映画『プラダを着た悪魔』1シーンより
ネイト『Why do women need so many bags. 』
訳/女性は、なんでそんなにたくさんのバッグが必要なんだ?
リリー『Shut up. 』
訳/黙れ。
ネイト『You have one, you put all your junk in it, and that's it, you're done. 』
訳/1つあればいい、それに全ての荷物を入れておしまい。それでいいだろう。
ダグ『Fashion is not about utility. 』
訳/ファッションの目的は、実用性ではないのさ。
ダグ『An accessory is merely a piece of iconography used to express individual identity. 』
訳/アクセサリー1つにしても、単に個人のアイデンティティを表現するアイコンにすぎない。
リリー『And it's pretty. 』
訳/それに綺麗だし。
ダグ『That too. 』
訳/その通り。
アンディ『It turns out that there is more to Runway than just fancy purses. 』
訳/「ランウェイ」には、高級なバッグ以上の価値があるのよ。
このあと、雑誌に掲載している記事について語るアンディ。
ネイト『Someone's been drinking the Kool-Aid. 』
訳/誰かさんは、洗脳されてしまったようだ。
解説&あとがき
Kool-Aidとは、一体なんでしょうか?
このような粉末ジュースです。(水に溶かして飲みます。)
画像出典:Amazon
ネイトのセリフ【drinking the Kool-Aid】とはどういう意味?
イディオムにもなっている!?アメリカの飲み物「Kool-Aid」とは? | ツカウエイゴ
上記のリンク先に詳しく書かれていますが、70年代に実際にあった話で、ある宗教団体の言葉巧みな説教者が、信者たちに「命を絶つことで永遠の至福を得られる」と言い、信者900人が集団自殺を起こしたそうです。
その時に粉末ジュースに青酸カリを入れ、集団自殺をしたそうな。
その粉末ジュースが【Kool-Aid】と言われているそうです。
ということで、ネイトが言った【drinking the Kool-Aid】は、「洗脳されてしまっている」という意味で使われている慣用句とのこと。
また、「Don't drink the Kool-Aid.」クールエイドを飲むな=騙されるな!、信用するな!みたいな訳となります。